昭和26年より福島・宮城県内にて採石業務を開始し、早68年。
現在まで6か所の採石場を手掛けて来ました。
当時は採掘する為の重機もなく、まさに手掘りによる作業でした。
土砂中に石があるのか・・・使用できる良質な石材なのか・・・自分の目で確認できない、正に「山師」と言われる所以がここにあります。
現在はみちのく銘石会認定の「吾妻みかげ石」「磐梯みかげ石」を同一丁場内で採掘しております。「信頼」される石材として全国へ販売されています。
昭和44年より開発した「磐梯みかげ」「吾妻みかげ」の丁場は
面積282、000平米、東京ドームにして約5.5個分の敷地面積となります。東北最大規模の花崗岩の採石場として稼働しております。
海岸の防波堤工事等に使用されている「花崗岩」の雑割石
「花崗岩」の雑割石は、コンクリートの骨材などに使用されている「砂岩、安山岩」の砕石と違い、破砕すると形状が鋭く、硬度が高い為(強硬度)、海岸の埋め立てや防波堤の新設等に永く使用されてきました。当社採石場にも、護岸用捨て石業者が昭和60年頃より入山し、業務を続けて来ました。
2011年3月の東日本大震災以降、護岸埋め立て用捨石材を生産・出荷をしております。県外への搬出の為、船積みする場合は、丸森採石場から相馬港まで、大型ダンプで1日5往復搬送可能です。
護岸用としてだけではなく、災害復旧用、基礎補強、土留め用など幅広い用途に使用され、200kg内外~1000kg内外と大小の区別があり、約5000立米の在庫を随時保有しております。
今後は?
災害復旧工事、土木用路盤材としても使用できると考えています。
平成23年に起きた東日本大震災をはじめ、ここ数年、毎年のように起こっている自然災害(地震、台風による豪雨など)により、河川の堤防決壊等が繰り返し起きています。私共は、強度のある防災工事や災害復旧工事にも使用できないかと考え提案します。
当社の事例
当社採石場の場内搬出路も、急激な豪雨に耐え切れず、取り付けた側溝からあふれた雨水が搬出路内を通り、沈砂池に流れる事が十数回発生しました。その都度、整備した搬出路の砂利が流され、道路の切断等を繰り返して来ました。
平成19年に、自走式破砕機ガラパゴスを導入し、最小仕上げ可能寸法の0~50mm程度に細かく砕いた「花崗岩の砕石」を敷き詰めてからは、強度ある搬出路になりました。
災害害復旧用、基礎補強用として使用される「砕石」は、一般的に使用される「道路用砕石」よりも、石が地面に食い込み、雨が降っても流されにくい性質を持っております。
当社は「花崗岩の採掘」が石材業の始まりです
創業65年の経験を活かし、社会に貢献できる会社でありたいと考えています。
自走式破砕機「ガラパゴス」
自走式破砕機「ガラパゴス」(コマツBR-380JG)は、工事現場で発生するコンクリート殻や自然岩を投入すると、内部クラッシャーにより設定粒径に自動的に破砕することができます。当社の採石場だけで稼働するのではなく、工事現場でも活躍する重機です。